ゲシュタルト技法(1) gestalt technique
部屋の内部を見回し、あらゆるものが目に入るようにする。
次に、とくに目につくもの(例:隅のごみ箱)を選び、それになり、それを体全体で味わい、その感覚を言語化する。多くの場合、心的葛藤がそこに投影されていることに気づく。
同様に、生育暦全体をイメージのなかで往来し、とくに浮かび上がってくる場面を、現在形で言語化するのもよい。
また、失感情症的な患者では、病める臓器そのもの(例:気管支、筋肉)になり、その形、機能などを擬人化して描写すると、体の感覚信号をキャッチするのに役立つ。
そのほか、絵画工作などを用いて自己像を表現し、各身体部位と全身との関係を感覚的にとらえる作業も有効である。