交流パターンの一型で、図aのように、ベクトルが交差するため、刺激に対して予想外の反応がなされるもの。
例えば、患者が医師に対して情報を求める目的で、「この薬はどういうふうに効くのですか?」と尋ねたとする。
これに対して医師がそのPから患者のCに向かって、「患者は黙ってそれを飲めばいいのです」と答えたとする。
ここで少し緊張が生じ、対話は一時中断する。交差的交流には、コミュニケーションの第2原則が伴う。
すなわち、「やりとりが交差すると、結果としてコミュニケーションが途絶え、それを再会するには、一人または両者が自我状態を移行させる必要がある」。
なお、異なったレベルの自我状態の間で、ベクトルが平行線になる場合も、交差交流とみなされる。(図b)。
→やりとりの分析