池見・杉田らによる九州大学心療内科方式の交流パターンの分類(1978年)による一型。
この種の交流では、主な欲求や意図、あるいは事の真相などが裏面に隠されていて、表面にはそれと異なるパターンの交流が行なわれる。仮面的交流は次の4通りのものを含む。
1. 社交的(共感的交流):互いに相手の主体性を認めながら、ふれ合いを保とうとするP主導型の交流。
2. 防衛的交流:自分の真の欲求や動機がはっきりと意識されないまま、表面的にそれらと異なるパターンの交流が行なわれる。
3. 裏面的交流:自分の真の欲求や動機を直接表現しないで、意識的に遠回しに相手に伝えようとするもの。
4. ゲーム:相手をあやつり、こちらの術中におとし入れるために、自分の欲求や動機を、意識的にうまくカムフラージュして、表面的にはそれらと異なるパターンの交流を行なうもの。