禁止令(インジャンクション) injunction

By | 2014年10月8日

両親が苦痛や不安を感じた状態で、「子供の自我状態」(C)から、子供のCに気づかずに発信するメッセージで、その子の本来の生き方を拘束し、脚本の形成に加担するもの。

グールディング夫妻が明らかにした12の禁止令(1975年)がよく知られているが、今日、いくつか新しいものが加えられている。

バーン,Eは強力な感情を伴って与えられた禁止令の結果として、子供のCの中に人生に対する基本的な結論が植え込まれたと考えた。

これに対し、グールディング夫妻はバーンの考え方を否定し、禁止令が子供にとって重要な意味を持つためには、その子がそれを受け入れる必要があると主張する。

また、実際に禁止令が親から与えられなくても、子ども自身がファンタジーによって、それを自分に与える場合もある、という。

心理学的には学習理論の中でバーン,Eは連合説に立つのに対し、グールディング夫妻は認知説の信奉者といえよう。

 

→脚本分析、幼時決断