締め出し(除外) exclusion

By | 2014年11月8日

自我状態の病理で、一つないし二つの自我状態が個人の全体的機能から締め出されていることをいう(除外、排除ともいう)。

図aはCを締め出した人で、ほとんど遊んだりリラックスしたりしない“まじめ人間”によく見られる。Pの除外は規制の規則を守らない人、他人の面倒をみられない人で反社会的

性格、衝動的な性格に多い(図b)。

Aが締め出された状態は、現実との接触が遮断され、PかCがありのままの姿で出現するため、精神病あるいはそれに近い人となる。

三つの自我状態のうち二つが排除されている場合、唯一機能している自我状態は「恒常的な自我状態」と呼ばれる。

たとえば「恒常的なA」の人は、常に客観的な態度を保ち、ほとんど遊びに加わらない人、コンピューターなど感情的要素の少ない仕事を愛する人、などに代表される(図c)。

 

締め出しモデル

締め出しモデル