ファンタジー(空想、幻想) fantasy

By | 2014年12月12日

人が想像の中で行なう願望充足の一つの方法で、ふつう白昼夢の形をとる。

意識的なファンタジーの内容とセックス、復讐、失敗、償い、暴力、破壊行動、大成功、名声、承認などが代表的で、精神分析では快感を呼ぶ感覚と、他者との経験の記憶とが結びついた結果として起こると考えられている。

また、ファンタジーには無意識なものがあるが、それは主に精神・性的発達段階に発言する本能衝動や、その防衛に関連した空想的なシナリオや表象である。

 

交流分析・ゲシュタルト療法でもファンタジーは重視されており、内的にシンボルを用いる精神的活動とされる。パールズ,Fは、ファンタジーは、いわば縮図の上に現実を再現して理解の手がかりとする精神的活動であるという。

例えば、人が何らかの問題に遭遇したとき、空想をめぐらして行動を決める手がかりとする。

その場合、「て(・)こ(・)の原理」に似て、わずかな内的エネルギーの消費で、結果的に効率のよい、大きなエネルギーを生み出すことができるのである。

再決断療法の過程では、楽しい空想(FC)を駆使して問題解決を図る「イメジャリー法」が用いられている。

→ゲシュタルト療法、ゲシュタルト技法