ラケット・システム racket system

By | 2014年12月27日

アースキン,R(Erskin,R)とザルクマン,M(Zalcman,M)(1979年)がシステム理論の立場から、脚本が持続される過程を示すために作成した分析モデル。

後にアースキン,Rとモアサンド,J(Moursund,J)(1988年)によって改訂され、「脚本システム」とも呼ばれている。

ラケット・システムは“感情、思考、行動を含む(心身相関の)歪んだシステムで、個人が脚本を維持するために自ら強化しているもの”と定義される。

方法としては、脚本信条、幼時決断とラケット感情、ラケットの表出としての症状行動、空想生活、感情記憶などの心的要素が相互に作用しながら、脚本促進の目標のためにともに働いていることを理解する。
また、上記のそれぞれの部分の間で情報の収集、伝達、交換を行なうことで、自分の脚本をまとまりを持った全体の中で把握する、といった作業が中心となる。