ゲームの公式(ゲーム方程式) Formula G

By | 2014年10月9日

TAの創始者バーン,Eが1970年に、この法則に一致するものだけをゲームとすると規定した公式で、以下のように表わす。

「Gの方程式」とも呼ばれる(図)。

まず、ゲームを仕掛ける人は隠れた動機(Con餌)を持って、ゲームを演じることができる相手を捜し求めるが、適切な対象が見つかるとトリック(Gimmick)を仕掛ける。

これはイライラ、恐怖など相手の感情を刺激する、いわば誘い水のようなものである。ワナに引っかかって相手が反応(Response)を示すとゲームは進行し始める。

しばらくすると次の交流過程で役割の切り換え(Switch)が生じる。

これは、ふつう、行き違い、対立といった交差的こうる(Crossup)の形で表れ、両者の関係に混乱をもたらす。最後に、ゲームは思いがけない結末(報酬Pay-off)をもって幕を閉じる。

この時点で客観的にはゲームを演じる人の動機が明らかになり、その正体が暴露されるのだが、多くの場合、当人たちは強い不快な感情(ラケット感情)を味わうだけで、その意味を認識しないままに終わる。

この公式のX(Cross-up)の部分が予想外の驚き、すなわち混乱を表わす。

このように“役割の切り換え”と“混乱の瞬間”を含むことに、ゲームの本質的な特徴がある。

 

ゲームの公式

ゲームの公式