再決断療法 redecision therapy

By | 2014年10月27日

グールディング夫妻によって開発された精神療法で、主として治療集団の中で個人療法として用いられる。

基本概念は、

1.クライエントは本来自律的であり、自分の感情、思考、行動に責任をもつ

2.クライエントが自分自身のパワーを見につけるように援助する

3.クライエントは、変容に対して肯定的ストローク(承認、支持)を受けたことへの反応として変化、成長する

などを含む。治療は、

1.自分のどこを、どう変えたいかについて契約を結ぶ、

2.問題をめぐる慢性的な不快感情(ラケット感情)を明らかにし、幼い頃にそれを選択したシーン(「子供の自我状態」)に戻る、

3.この早期決断に伴う思い込み(禁止令)に気づく、

4.新たな感じ方、効果的な解決法を選択することを決意し、実践する、というプロセスからなる。

技法は交流分析、イメージ療法、ゲシュタルト療法、行動療法などを併用する。