ゲシュタルト療法 gestalt therapy

By | 2014年10月15日

パールズ,F(1983~1970)によって創始された統合的、実存的な心理療法。

今日の心身相関の疾患の多くは、元来調和すべき知性と情動、心と体の間に生じている解離やアンバランスによるところが大きい。

また問題の解決にあたっても、他人の操作や外界への適応に明け暮れて、自己の内部の力を活用しないことにも起因する。

ゲシュタルト療法は、このような自己知覚の欠如を重視し、気づきを中核とした体験そのものにより、心身のホメオスタシスの回復、人格の統合を目指すものである。

この場合、気づきとは心身相関について知的に理解することではなく、感官的、内臓的な経験(例:体のどこかの感覚)を象徴化し、意識化すること、また外界ではなく個人の内部に、自分を変え、保つ力が存在する事実を体験することを意味する。

自己への気づきが変化をもたらす-これがゲシュタルト療法の治癒機序である。

→ホメオスタシス

 

ゲシュタルト療法

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