夢の作業 dream work

By | 2014年10月14日

ゲシュタルト技法(3) gestalt technique

パールズ,Fによると「夢は実存のメッセージであり、夢の各断片はその人の疎外された自己の部分である」、また彼は夢を、フロイト,S(Freud,S)の“無意識への王道”というよりは、“統合への王道”ととらえる。

夢の各断片を取り上げ、夢主がそれと対話し、それを演じることによって、それらが自分の一部に違いないと所有を宣言するとき、夢のメッセージを体験的に知ることができる。

精神分析では、治療過程が転移(幼時の対人関係を無意識のうちに治療関係のなかに反映すること)を軸に進展するために、治療者の夢がよく報告される。

これらに対し、ゲシュタルト療法は自立療法であるから、夢の内容も自己の内的要素が中心になる。

夢の解釈は行なわず、「夢になにが欠けているか」に注目し、全貌を完成させることで気づきの拡大を図る。