東京大学心療内科によって1984年に開発され、1994年に改訂された質問紙法によるエゴグラム・テスト。
作成過程で多変量解析を用い、テストとしての妥当性と信頼性が十分に検討されており、心身医学の分野のみならず、健常者の性格傾向や対人関係における行動様式をみる目的でも広く活用されている。
TEGは60問からなり、標準化したスケールを用いているので、一般健常者集団の中で、各自の自我状態がどのような位置を占めるかがわかる。
また偏位尺度(D)と疑問尺度(Q)が含まれているので、テストに対する応答態度や防衛反応なども把握できる特徴をもつ。
→エゴグラム
[文献]
東京大学医学部心療内科編著:新版エゴグラム・パターン、金子書房、1995.