大人の自我状態 adult ego state

By | 2014年9月18日

交流分析の用語で、「今ここ」という現実に適応するうえで、感情、態度、行動を自律的にコントロールするコンピューター的な心の状態をいう。

5W1H(何を、誰が、いつ、どこで、なぜ、どのように)に基づいて情報の収集、分析、要約、選択などを行なう。「大人」または「成人」と呼ばれても精神的に成熟した人間像を意味しない。

「大人」の能力の基準は観察や判断の正確さにあるのではなく、情報処理の仕方の質や入手したデータの用い方によるのである。したがって、データが信頼できないときは「大人」も過ちをおかすことがある。

「大人」には感情が含まれていないといわれるが、それは機械のように冷たいという意味ではない。

「大人」は「親」や「子供」の自我状態で感じる不安、自信、圧力などを感じても、それらをコントロールする力を有するので、データを見落とすことがない。

その働きはデータを収集して、合理的に判断することにある。

 

大人の自我状態

大人の自我状態