オプションズ options

By | 2014年9月20日

交流分析の用語で、堂々巡りや行きづまりに陥った会話から抜け出すために、自分で選択できる代替案をいう。

これはカープマン,S(Karpman,S)が創案した「交差的交流」の建設的で有効な用い方に基づいている。

会話の凍結状態から解放されるためには、次の四つの条件を満たす必要がある。

1.自我状態を切り替える

2.交流を交差する

3.前の話題が忘れられる

例えば、何ごとにも理屈で攻めてくる思春期のクライエントに、カウンセラーがそれまでの「やりとり」を交差させて、自分の「C」から「不安になった」、「よくわからない」などと率直に感想をぶっつけると、相手の感情の表出を促進させることができる。行きづまった交流を打開するには、どの代替案が一番よいかを示すよりも、自我状態の五つの部分を使えば、より創造的で満足のいく会話に入るチャンスが開けてくることを、当事者に気づかせることが大切なのである。